令和8年6月15日の市長室
市長提案理由説明書
本日は、令和8年土佐清水市議会定例会6月会議を招集申し上げましたところ、議員各位には何かと御多用の中、御出席をいただき開会の運びとなり、心から御礼申し上げます。
会議の開催に当たり、本議会に提出させていただきました議案の概要を説明申し上げ、議員各位の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
冒頭、起こしてはならない「市税納付書の誤送付」などの行政ミスが、相次いで発生いたしましたことにつきまして、心からお詫び申し上げます。
具体的には、4月に生活保護被保護者への文書に別の被保護者の給与支払証明書を誤送付、5月には固定資産税の納付書や課税明細書が、他の納税者の封筒に同封されていた事案が3件、軽自動車税の納付書誤送付があり、個人情報の流出という重大事案を招いてしまいました。
さらに、固定資産税と軽自動車税の納付書が届いていない事案がそれぞれ2件発生したほか、軽自動車の納付書に同封した「お知らせ」文書の記載内容にも誤りがございました。
関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことに対し、心より深くお詫び申し上げます。また、市民の皆様の市政に対する信頼を損なう事態を招きましたことにつきましても、重ねて深くお詫び申し上げます。私をはじめ職員一同、この事態を重く受け止め、二度とこのような事態を招かないよう、チェック体制の強化をはかり、再発防止に努めてまいります。
さて、6月に入り台風6号やフィリピン・ミンダナオ島地震を受け、災害対策本部を設置し緊急事態に備えました。
6月2日夜から高知県に接近した台風6号及び、立て続けに発生した7日の大雨・強風により一部被害は生じたものの、人的被害はなく、幸いにも大きな災害に至らなかったことに安堵しております。
被害への対応につきましては、危機管理課を中心に速やかに災害状況を精査し、関係機関と連携を図りながら、復旧に向け取り組んでおります。
これから本格的な台風シーズンを迎え、線状降水帯の発生などによる災害リスクの高まりが予想されます。あらゆる災害に備え、万全の態勢で臨んでまいります。
フィリピン南部ミンダナオ島沖で発生した、マグニチュード7.7の地震による津波の影響が心配されたものの、幸い微弱な津波の観測がありましたが、被害の報告はありませんでした。
この地震でお亡くなり・被災された方々に、心からの哀悼の誠を捧げお見舞い申し上げます。
さて、これから雨に打たれた紫陽花がひときわ輝き、初夏のさわやかな風が心地よく、生命の息吹を感じながら生きるもの全てが躍動する季節がやってまいります。
その活力あふれる季節に向かい、議員各位には持てる力とこれまで培われた豊かな経験を存分に発揮され、益々ご健勝でご活躍していただきたく存じます。
次に、今、我が国を取り巻く環境は大きく変化しており、ウクライナとロシア・イランと米国の軍事的行動や経済的威圧といった「力」にものを言わせるリアリズムが前面に出て、政治的な構図が転換しつつあります。
また、現下の本市経済に目を向けますと、中東のホルムズ海峡封鎖の影響を受け、燃油やナフサなど原材料費の更なる上昇による、物価高騰の波が収まらない、極めて厳しい局面にあります。
その中におきましても、2028年のNHK大河ドラマ「ジョン万」の放送が決定し、この上ないビッグニュースが飛び込んでまいりました。
それを受け、観光商工課内に大河ドラマ「ジョン万」推進室を設置し、庁内横断的な取組の調整を図るとともに、民間で組織するジョン万EXPO実行委員会との橋渡しの役割を担うこととしております。
この千載一遇のチャンスを確かなものとするため、官民が一体となり、英知を絞りスピード感をもって取り組んでまいります。
さらに、第79回高知県高等学校体育大会で清水高等学校テニス部が、女子の部で初の団体優勝を成し遂げる、嬉しいニュースが飛び込んでまいりました。
このことにより、奈良県で開催されるインターハイに全員が行くと言う夢を見事に叶えられました。
また、個人戦ダブルスでも昨年に引き続き、佐藤・弘田ペアが2連覇し、全国大会連続出場の快挙を成し遂げました。
四国高等学校選手権大会・インターハイへ出場するテニス部のご健闘を心から祈念すると共に、支えてこられました関係者各位のご尽力に敬意を表します。
次に、昨年11月に前市長、前市議らが逮捕された官製談合事件の判決が下り、前市長が懲役2年執行猶予3年、前市議も1年10か月執行猶予3年、事業者は10日付で結審され、それぞれ刑が確定いたしました。
二度とこのような事件が起こらないよう、入札制度改革を進め倫理規範の醸成に努めてまいりたいと思います。
次に、令和7年度の決算状況を御報告いたします。
一般会計は歳入総額113億1,262万円余り、歳出総額111億505万円余りで、翌年度繰越財源を除いた実質収支では、1億2,299万円余りの黒字となり、前年度に引き続き、財政調整基金の取崩しを行わない決算となっております。
特別会計につきましては、特別養護老人ホームしおさい特別会計が歳入歳出差引額430万円の黒字決算となっておりますが、令和6年度に引き続き、1億3,392万円余りを一般会計から繰り入れしております。
その他の特別会計についても、全て黒字決算となっており、今後におきましても、適正かつ効率的な財政運営に努めてまいります。
次に、御寄附等について、御報告いたします。
企業版ふるさと納税として、4月に三英化学株式会社様から昨年度に引き続き、200万円の御寄附をいただきましたので、目的に沿って大切に活用させていただきます。
また、「ふるさと元気寄附金」として、令和7年度に延べ2万8,875名の皆様から、総額4億2,954万1,924円の御寄附をいただき、基金から3億7,000万円の繰り入れを行い「保育料無料化事業」「学校給食実施・運営事業」「観光客誘客促進事業」「水産業・漁業振興支援等事業」といった事業の財源として活用させていただきました。
御寄附をいただきました皆様に対し、この場をお借りしまして厚く感謝を申し上げます。
それでは、御提案いたしました案件につきまして、概要を御説明申し上げます。
議案第24号から議案第27号までは、令和8年度予算に係る補正予算案であります。
議案第24号一般会計補正予算(第1号)は越港にあるドック場の修繕に係る経費について、275万円計上しておりますが、早期に対応が必要であるため、本日、先議をお願いするものであります。
議案第25号一般会計補正予算(第2号)における主な内容として、大河ドラマ「ジョン万」の放送決定という、まさに本市にとって千載一遇の機会を最大限に生かすための第一歩となる経費として958万4千円、新たな観光振興プランを策定する経費として645万7千円、栄町公園に新たに防災無線を設置する経費として114万9千円、旧足摺岬小学校の不動産鑑定及びアスベスト事前調査の経費として232万6千円を計上するなど、歳入歳出それぞれ8,769万2千円を増額補正するものであります。
議案第26号国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)は4月会議において条例改正により新設された税区分である「子ども・子育て支援金」の国保事業費納付金として886万1千円を計上しております。
議案第27号介護保険特別会計補正予算(第1号)は介護保険法施行規則が4月に改正となり、負担限度額認定証の様式の見直しがあり、それに伴うシステム改修費として77万円を計上しております。
議案第28号は、地方公共団体の行政体制及び運営の合理化、適正な予算執行を確保する観点で、外部の専門的な知識を有する者による監査を導入することで、その専門性と独立性を強化し、地方公共団体の監査機能を一層充実させるため、個別外部監査契約に基づく監査に関する条例を新たに制定するものであります。
議案第29号は、令和8年度における前年度非課税者に係る介護保険料の減免の規定を追加するものとして、条例の一部を改正するものであります。
議案第30号は、土佐清水市地域食材供給拠点施設である足摺黒潮市場について、売却等の処分行為をするためには、行政財産から普通財産への種別替えが必要となりますので、本条例を廃止するものであります。
議案第31号は、消防救急デジタル無線更新業務委託に伴う委託契約の締結について、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
議案第32号は、小中学校の児童生徒向けタブレット端末購入に際し、予定価格が2,000万円以上の動産の取得となるため、地方自治法第96条第1項第8号及び議会の議決に付すべき契約に関する条例第3条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
議案第33号は、土佐清水市衛生センター基幹的設備改良工事に伴う工事請負契約の締結について、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
以上をもちまして、議案提出に当たっての私からの説明を終わります。 なお、詳細につきましては、所管課長から説明をいたしますので、何とぞ御審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げます。
令和8年6月15日
土佐清水市長 橋本 敏男