トップページ各課一覧市長室令和2年9月7日の市長室

令和2年9月7日の市長室

市長提案理由説明書

 

 本日ここに、令和2年土佐清水市議会定例会9月会議の開催に当たり、市政の課題等につきまして、所信の一端を申し述べますとともに、令和2年度土佐清水市一般会計補正予算(第5号)をはじめとする提出議案等についてご説明申し上げ、議員の皆様及び市民の皆様にご理解とご協力をお願い申し上げます。

 台風10号の接近に伴い、昨日午後4時32分に「暴風・波浪警報」が気象台より発表され、災害対策本部部長会を招集して警戒態勢を整えるとともに午後5時に【警戒レベル3】避難準備・高齢者等避難開始情報を発令し、同時に3市民センター及び中央公民館に避難所を開設して警戒にあたりました。昨夜は避難所へ計16人が避難し、災害に備えたところですが、本市は、最終的に台風の暴風域から外れ、本日午前8時15分をもって避難情報を解除し、避難所も閉鎖いたしました。
 これからの台風シーズンを迎えるにあたり、なお一層、気を引き締めて、危機管理体制を整備してまいります。

 8月28日、安倍首相は、首相官邸において記者会見を行い、辞任する意向を表明いたしました。持病である潰瘍性(かいようせい)大腸炎が再発し、病気と治療を抱えて政治判断を誤ることがあってはならないと述べておられますが、2012年12月の第2次内閣発足から歴代最長となる約7年8箇月で幕を閉じることとなります。今後の予定としましては、今月14日に自民党の総裁選挙が実施され、同16日の臨時国会において新首相が決まるようであります。次期政権に対しましては、新型コロナウイルス感染症対策とあわせ、コロナ禍の中で、落ち込んだ地域経済の復興に最優先で取り組んでいただくよう期待するところであります。
 去る8月17日、内閣府より2020年4~6月期の国内総生産(GDP)の速報値が発表されました。物価変動を除いた実質の季節調整値で前期比から7.8%減、年率換算では、27.8%減となりました。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、リーマン・ショック後の2009年1~3月期の年率17.8%減を超える戦後最大の落ち込みとなったところであります。
GDPの過半を占める個人消費については、前期比で8.2%減となり、外食や旅行などのサービス業が急減し、過去最悪の落ち込みとなっております。
 専門家の予測では、7~9月期は年率10%を超える高い伸びが見込まれるが、国内外で新規の感染者数が高止まりしている状況であり、このまま感染拡大が続けば、経済の低迷が長引く恐れがあるとのことであります。
 本市におきましては、5月補正以降、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を最大限活用しながら経済対策と感染拡大防止を両立するための予算を計上し、これまで新型コロナウイルス対策事業を全力で実施しているところです。
 議員の皆様に対しても、新型コロナウイルス感染症対策に関連した国の助成金や給付金などの制度や市が実施する事業を市民の皆様に周知していただくようお願いしておりましたが、特に、国の持続化給付金の制度について、制度の内容説明から申請書の作成に至るまで、懇切丁寧に市民対応をしてくださった議員もいるようで、たくさんの方から「申請の方法が良く分からなかったが、大変助かった」といった声をお聞きしております。
 この場をお借りしまして、厚く感謝申し上げます。
 さて、7月18日に県立足摺海洋館「SATOUMI」がオープンいたしました。新型コロナウイルス感染症の影響による自粛ムードの中、7月の土日や4連休の入館者は、1日2千人を超え、8月には3千人を超えた日もあり、8月16日には、オープン1箇月を待たずして近年の旧館の年間入館者数に相当する5万人を突破いたしました。
 この「SATOUMI」人気は、竜串エリアの周辺施設はもとより、足摺岬の観光をはじめ、幡多地域全体にも経済波及効果は広がっており、市内の宿泊業者等の経営状況も徐々にではありますが、回復の兆しが見え始めているようであります。
 今9月会議には、さらに観光客誘客促進を加速していくための補正予算案を提出しておりますので、ご審議をお願い申し上げます。

 次に、「特別定額給付金」についての報告であります。
 5月11日から申請受付を開始し、8月11日までに給付対象7,208世帯 13,128人のうち、7,203世帯 13,122人から申請書の提出がありました。当初は、何らかの事情により申請書が届かなった方につきましても、庁内で保有しているデータを活用するなどにより、全員にお届けすることができました。
 3箇月という短い申請期間でありましたので、受付開始から1箇月経過した6月初旬には、未申請世帯に対して1回目の申請勧奨についての文書を送付いたしました。その後、残り1箇月となった7月初旬には、未申請世帯のうち連絡がとれない30世帯に対して、チラシを送付しお知らせを行い、7月の連休前には、職員2名が23世帯を訪問するなど、できる限りの申請勧奨を実施いたしました。
 最終的に未申請者は6名となりましたが、このうち3名は申請を希望しない旨の本人確認がとれた方々、残りの3名は残念ながら連絡がとれない方々でありました。
 本市の給付率としましては、99.9%となっており、当初、想定していたよりも高い給付率となりました。これもひとえに、各地区の区長や民生委員の皆様、郵便局の方々にご協力をいただいたおかげであり、心から感謝申し上げます。また、特別定額給付金等事業実施本部を中心に給付事務に取り組んできた職員に対し、心より労をねぎらいたいと思います。

 次に、ご寄贈の報告をさせていただきます。
 日本コンピューターネット株式会社 代表取締役社長 沖 貴博 様より、観光情報の発信等に活用して欲しいとドローンを駆使してSATOUMIを中心に竜串全体を撮影したPR動画を寄贈していただきました。

 また、土佐清水ライオンズグラブ様より、昨年に引き続き、市内の赤ちゃんが誕生したご家族に対し、「土佐清水に生まれてくれてありがとう」の気持ちを込めて、オーガニックコットンのバスタオル30枚を寄贈していただきました。所管課を通じ、各ご家庭へお渡しいたします。誠にありがとうございました。この場をお借りしまして、厚く感謝申し上げます。

 続きまして、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率及び資金不足比率について報告させていただきます。
 令和元年度決算に基づく健全化判断比率のうち、実質赤字比率及び連結実質赤字比率につきましては、例年どおり赤字になっておりませんので、数値は出ておりません。
 また、実質公債費比率は、昨年度より0.4ポイント改善し、18.8%で、早期健全化基準の25%を下回っております。
 将来負担比率につきましては、昨年度より21.6ポイント改善し、115.1%で、早期健全化基準の350%を下回っております。
 次に、公営企業の資金不足比率につきましては、水道事業会計、再生可能エネルギー事業特別会計のいずれも資金不足はありませんので、数値は出ておりません。
 今後におきましても、中長期的な視点で効率的な財政運営に努めてまいりますので、皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。
 それでは、ご提案申し上げました各案件について、概要をご説明申し上げます。

 報告第6号から報告第8号までの3件は、地方自治法第180条第1項の規定に基づき、専決処分した事件の報告についてであります。

 報告第6号及び第7号は、消防職員が草刈り機を使用して除草作業を行っていた際に、消防庁舎敷地内に駐車していた車両のガラスに損傷被害を与えたことに伴う損害賠償額について、令和2年8月3日に専決処分した報告であります。

 報告第8号は、水道料金及び市営住宅使用料の請求に係る訴えの提起について、令和2年8月12日に専決処分した報告であります。

 議案第52号から議案第57号までの6件は、令和2年度予算にかかる補正予算案であります。

 議案第52号の一般会計補正予算(第5号)は、新型コロナウイルス感染症対策に関連するものとして、引き続き【健康】【継続】【暮らし】の3つをキーワードにして、10事業で7,047万1千円を補正計上しております。
 内訳といたしましては、まず、【健康】感染症拡大防止策としまして、インターネットによるリモート会議等に必要な通信環境と機器を整備するリモート会議用環境整備事業124万5千円のほか、福祉センター等に空気清浄機及びサーキュレーターを整備する経費83万円、ヘリコプター離着陸場整備事業1,687万円。
 次に、【継続】事業所などを支援する経済対策としまして、土佐くろしお鉄道運行補助金599万6千円のほか、道の駅の食堂の拡充や鮮魚加工用調理場、ドッグランを整備する道の駅「めじかの里土佐清水」施設整備事業750万円、観光客誘客促進事業費補助金としてジョン万満喫クーポンキャンペーン第2弾の実施分1,160万円、さらに1泊以上の団体客1人当たり3千円を助成する団体インセンティブにかかる経費2,220万円、足摺テルメの維持管理費349万8千円。
 最後に【暮らし】子育て世代と高齢世帯への支援策としまして、新型コロナに関連した人権問題について啓発広報活動を行う経費23万2千円、市内の医療従事者不足の解消を図るため、新たに正職員として就業する医師や看護師、ケアマネージャーに対し就労支援金を交付する医療従事者等就労支援金交付事業250万円をそれぞれ計上しております。
 このほか、新型コロナ対策とは別に、松崎福祉センター耐震補強工事費106万7千円のほか、足摺宇和海国立公園足摺岬エリア利用計画策定事業329万円、農地・農業用施設災害復旧事業4,660万円、財政調整基金積立金5,700万円など歳入歳出それぞれ合計で1億2,607万2千円を補正計上し、一般会計予算総額は127億5,932万2千円となります。

 特別会計では、5会計につきまして、補正予算案を計上させていただきました。

 議案第53号の国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)及び議案第55号の後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)は、本年4月の人事異動に伴う人件費の補正予算額を計上しております。

  議案第54号の介護保険特別会計補正予算(第2号)は、本年4月の人事異動に伴う人件費のほか、令和元年度の事業費確定に伴う返還金等を計上しております。

 議案第56号の特別養護老人ホームしおさい特別会計補正予算(第1号)は、本年4月の人事異動に伴う人件費のほか、新型コロナウイルス感染症対応緊急包括支援交付金事業等を計上しております。

 議案第57号の再生可能エネルギー事業特別会計補正予算(第1号)は、本年4月の人事異動に伴う人件費のほか、前年度決算剰余金の積立金を計上しております。

 議案第58号から議案第65号までの8件は、令和元年度土佐清水市一般会計歳入歳出決算と各特別会計の歳入歳出決算の認定についてであります。

 議案第66号は、総務省消防庁通知などを受け、条例の一部を改正するものです。

 議案第67号「財産の取得について」は、小中学校学習用コンピュータの購入に際し、予定価格が2,000万円以上の財産の取得となることから、議会の議決を求めるものであります。

 議案第68号は、今年度末をもって土佐清水市土地開発公社を解散することについて、公有地の拡大の推進に関する法律第22条第1項の規定により、議会の議決を求めるものです。

 議案第69号は、道路法第10条第3項に基づいた市道路線の廃止、議案第70号は、道路法第8条第2項に基づいた市道路線の認定につきまして、それぞれ議会の議決を求めるものであります。

 議案第71号は、四万十市及び宿毛市と締結しております「定住自立圏の形成に関する協定」に内容修正が必要となったことに伴い、議会の議決に付すべき事件に関する条例第2条第5項の規定により、議会の議決を求めるものであります。

 議案第72号は、未納となっている市営住宅使用料及び水道料金の支払いを求める訴えの提起につきまして、議会の議決を求めるものであります。

 以上をもちまして、議案提出に当たっての私からの説明を終わらせていただきます。なお細部につきましては、所管課長から説明をいたしますので、何とぞ、ご審議の上、適切なる議決を賜りますようお願い申し上げます。

 

令和2年9月7日
土佐清水市長 泥谷 光信

 

カテゴリー


このページに関するお問い合わせ
担当:土佐清水市 企画財政課 秘書係

住所:〒787-0392 高知県土佐清水市天神町11番2号

電話:0880-82-1113

ファックス:0880-82-2882

メールフォーム

Copyright Tosashimizu All Rights Reserved.
ページの先頭へ