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令和元年12月2日の市長室

市長提案理由説明書

  本日ここに、令和元年土佐清水市議会定例会12月会議の開催に当たり、市政の課題等につきまして、所信の一端を申し述べますとともに、令和元年度土佐清水市一般会計補正予算(第5号)をはじめとする議案等についてご説明申し上げ、議員の皆様及び市民の皆様にご理解とご協力をお願いいたします。

  去る10月5日、姉妹都市フェアヘーブンで「第17回ジョン万次郎フェスティバル」が開催されました。ご承知のとおり、14歳で漂流した万次郎がアメリカの捕鯨船「ジョン・ハウランド号」に救助され、その後ホイットフィールド船長のご厚意により、船長の故郷フェアヘーブンで勉学に励み、捕鯨船の乗組員として活躍するまでの青年期を過ごしたことを記念し、フェアヘーブンの人々が日本文化の紹介や日米の友好・交流を目的として2年に1度開催しています。
  今回のジョン万次郎フェスティバルには、磯脇副市長を団長に、清水高校生3名など総勢26名が参加しておりますので、議長のお許しを得た上で、副市長には閉会の挨拶とあわせ、ご報告させていただきますので、何とぞ、よろしくお願いいたします。

  次に、11月16日、高知県立清水高等学校創立70周年記念式典を開催いたしました。
  清水高校は、戦後間もない昭和24年に開校し、本市唯一の高等学校として「自由・平等・博愛・寛容」の校訓のもと、生徒が主体となり地域に信頼され地域を支える人づくりを目指し、勉学や部活動に取り組んでまいりました。
  とりわけ、ボランティア活動が盛んに行われ生徒一人ひとりが心を一つにして地域の皆様との絆を深め地域に支えられながら歩んでおります。
  これまでの70年で全日制・定時制を合わせて11,984名の卒業生を輩出しており、それぞれが清水高校で学んだことを誇りとして社会に出て活躍されております。
  創立70周年という大きな節目にあたり、改めて清水高校の歴史を築き、これまで支えていただいた全ての関係各位に心から感謝申し上げ、更なる発展を祈念いたしました。
  当日は、ジョン万次郎資料館名誉館長である、ビビる大木さんを講師にお招きし「ジョン万次郎からのヒント」と題した記念講演が行われ、ジョン万スピリットの大切さと将来に夢や希望を持って頑張って欲しいとエールを贈っていただきました。
  また、翌日には、この記念行事に参加されておりました清水高校同窓会関東支部の佐野支部長より、関東支部が集めたジョン万次郎NHK大河ドラマ化実現に向けた5,004人分の署名をいただきました。引き続き、ふるさと土佐清水市へのご協力をよろしくお願いいたします。

  さて、11月24日投開票の高知県知事選におきまして、浜田省司氏が初当選いたしました。浜田氏には、これまでの行政経験を活かし、培ってきた政策立案能力と実行力、そして何よりも尾﨑県政を継承・発展させ高知県勢の浮揚に力を発揮していただけるものと期待しています。

  続きまして、今年の人事院勧告についてであります。人事院は、8月7日に国家公務員の給与について、官民較差等に基づき、本年4月に遡って平均で月例給0.09%の引き上げ、一時金の0.05月分の引き上げ勧告を行いました。
  本市は例年、人事院勧告に基づき国が実施する給与改定等に準拠した形で実施してまいりました。今回につきましても、職員組合との協議・交渉を行い、国に準拠し勧告どおり実施することといたしました。これに伴い、本会議におきまして、関連する条例改正案のほか、補正予算案を提出させていただいております。詳細につきましては、この後、担当課長より説明させていただきます。

  続きまして、令和2年度予算編成方針についてであります。
  まず、予算編成にあたっての基本的な考え方として、現在重点施策として実施している「光ファイバー整備事業」、「メジカ産業再生プロジェクト事業」、「防災行政無線デジタル化事業」の3つの事業を特別枠と位置付け、予算を重点配分することとしております。
  また、この特別枠と人件費、扶助費、公債費といった義務的経費を除いたものについては、令和元年度当初予算一般財源ベースを上限としたゼロシーリングを原則としたほか、過疎債及び緊防債の対象となる事業以外の一般建設事業については、可能な限り事業縮小又は令和4年度以降へ先送りを行うこととしております。
  これまでもご説明申し上げておりますが、平成28年度より毎年度、決算において財政調整基金繰入金を計上しており、今後も、しばらくは大変厳しい財政運営を行っていかなければなりません。このため、財源不足の圧縮、財政健全化に努めていくことが必要不可欠であり、事業の緊急性や必要性、投資効果や類似事業の整理統合、優先順位の選択等を十分に検証したうえで、既存事業の見直しや効率化を徹底し、国・県の補助金の積極的な活用など、財源の確保についても最大限努めるよう、職員に指示したところであります。
  私としましても、国・県への要望活動を積極的に行いながら、この財政難に立ち向かってまいりますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。

  続きまして、ご寄贈の報告をさせていただきます。
  道の駅「めじかの里土佐清水」に一般社団法人日本道路建設業協会四国支部  様より、発電機1台並びに投光器1台を寄贈していただきました。

  四国電力株式会社  様より、1基のLED防犯街路灯を寄贈していただきました。これは、社会貢献活動の一環として行われているもので、ご寄贈いただいた街路灯につきましては、設置の要望があった地区に設置させていただいております。

  また、NTTタウンページ社  様より、「高知県版タウンページ」及び「高知県西部版防災タウンページ」並びに「高知県西部健康シニアタウンページ」を寄贈していただきました。これは、日常生活における防災意識の向上や健康維持に繋げて欲しいと、ポスティング方式により、市内の皆様に無料配布をしていただいているとのことであります。

  以上、ご寄贈していただいた皆様に、この場をお借りしまして厚く感謝申し上げます。ありがとうございました。

  それでは、ご提案申し上げました各案件につきまして、ご説明申し上げます。

  報告第17号及び報告第18号は、いずれも水道料金の未納分の支払督促の申立てについて、相手方から異議申立てがあり、通常訴訟の手続に移行したため、地方自治法第180条第1項の規定に基づき、専決処分した報告であります。

  議案第76号から第83号までの8件は、令和元年度予算にかかる補正予算案であります。

  一般会計補正予算(第5号)は、ふるさと元気寄附金推進事業1億4、862万9千円、後期高齢者医療給付費負担金7,089万9千円、生活保護費5,388万4千円、道路などにかかる県工事負担金1,321万5千円、幡多広域市町村圏事務組合負担金990万1千円、種子島周辺漁業対策事業費補助金456万円など歳入歳出それぞれ合計3億7,671万3千円を補正計上し、一般会計総額は100億7,248万6千円となります。

  特別会計では、7会計につきまして補正予算案を計上させていただきました。 国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)は、人事院勧告に伴う人件費の増額のほか、システム改修費用を計上しております。 介護保険特別会計補正予算(第3号)は、人事院勧告に伴う人件費の増額のほか、当初では一般会計で計上している第8期介護保険事業計画策定費用について、特別会計に予算の組み替えを行うため計上しております。

  指定介護老人福祉施設事業特別会計補正予算(第1号)及び介護サービス事業特別会計補正予算(第1号)、後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の3会計は、いずれも人事院勧告に伴う人件費の増額について計上しております。

  再生可能エネルギー事業特別会計補正予算(第2号)は、人事院勧告に伴う人件費の増額のほか、積立金について計上しております。

  水道事業会計補正予算(第1号)は、修繕料の増額のほか、人件費及び委託料の減額等について計上しております。

  議案第84号は、現在、「特別養護老人ホームしおさい」では二つの特別会計により運営を行っておりますが、これを来年度から収支が明確となるよう一本化する特別会計条例を制定するものであります。

  議案第85号は、本年度中に完成予定の防災物資配送拠点施設の設置及び管理に関する条例の制定についてであります。

  議案第86号から第88号までの3件は、いずれも来年度から会計年度任用職員制度が導入されることに伴い条例を制定するものであります。

  議案第89号は、土佐清水市あわび類中間育成施設等設置条例の中で施設の名称として規定されている漁場監視船が経年劣化により廃船処理することとなったため、これを条文から削除する等の条例の全部改正を行うものです。なお、この廃船処理にかかる経費につきましては、今回補正計上を行っております。

  議案第90号から第92号までの3件は、令和元年人事院勧告の実施が閣議決定されたことを受けて、関連する条例について改正を行うものであります。

  議案第93号及び第94号は、法律又は施行令等の改正に伴い関連条例の改正を行うものであります。

  議案第95号及び第96号は、市が所有している旧土佐食株式会社の工場等の土地・建物を第三セクターの土佐清水食品株式会社に無償譲渡することに伴う関連条例の廃止及び財産の無償譲渡について議会の議決を求めるものであります。

  議案第97号から第100号までの4件は、今年度末で指定管理期間が満了となる「地場産品販売施設」「土佐清水市斎場」「あしずり港交流拠点施設」「竜串貝類展示館」につきまして、来年度以降の指定管理者の指定について議決を求めるものであります。

  議案第101号は、法律の制定に伴い関連条例の改正を行うものであります。本案につきましては、施行期日を令和元年12月14日としていることから本日先議をお願いするものであります。

  以上をもちまして、議案提出に当たっての私からの説明を終わらせていただきます。なお、細部につきましては、所管課長から説明をいたしますので、何とぞ、ご審議の上、適切な議決を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和元年12月2日
土佐清水市長 泥谷 光信

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