市長室
提案理由説明書
本日ここに、令和7年土佐清水市議会定例会12月会議の開催に当たり、職務代理者である私から所信の一端を申し述べますとともに、令和7年度土佐清水市一般会計補正予算(第3号)をはじめとする提出議案等について御説明申し上げます。
冒頭、先日の11月会議におきまして申し上げたところではありますが、この度の程岡市長逮捕に始まり、先日11月28日には市長から本日付けで辞職したい旨の辞職願が議長に提出されたところです。
市政を牽引する市長が逮捕されたことに対する社会的責任は非常に重く、行政に対する信頼を大きく損ねてしまいました。市民の皆様をはじめ、関係者の皆様には多大なる御迷惑、御心配をおかけすることになりました。改めて心からお詫びを申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
市といたしましては、これから職員一丸となって市民の信頼回復に努めてまいる所存でございます。今後とも議員の皆様の御指導をよろしくお願い申し上げます。
なお、市長不在の中、補正予算や各議案と重要な案件を御審議いただくこととなり、大変な重責を感じております。管理職をはじめ、職員の協力も得ながら、執行部全体で対応してまいりますので、改めて議員の皆様及び市民の皆様に御理解と御協力をお願い申し上げます。
去る10月4日、「第19回ジョン万次郎フェスティバル」が、姉妹都市でありますアメリカのフェアヘーブンで開催されました。
本交流は、ホイットフィールド船長とジョン万次郎の縁により始まったもので、10月2日から8日までの日程で、清水高校生姉妹都市派遣事業として高校生10人を含めた総勢22人で参加いたしました。
フェスティバル当日は天候にも恵まれ、ホイットフィールド・万次郎友好協会のルーニー会長御夫妻をはじめフェアヘーブンのセレクトマン、マサチューセッツ州下院議員、在ボストン日本国総領事など、地元からも多くの皆様が参加し、大変賑やかなフェスティバルとなりました。
式典では、両都市との姉妹都市交流の歴史を大切にし、より一層の友情を育みながら、今後、更にお互いが発展することを御祈念申し上げたところです。
会場には土佐清水ブースを構えていただき、折り紙やけん玉などの「日本の昔遊び」や、清水高校生の書道コーナーが大盛況で、終日、順番待ちの行列が途切れることがなく、イベントの最後には、よさこい鳴子踊りの披露や恒例となった「あしずり踊り」を来場者の皆様とともに楽しく踊り、大いに盛り上がった1日であったと参加者から報告を受けたところです。
来年度は、ジョン万次郎生誕200周年及びフェアヘーブンとニューベッドフォードとの姉妹都市盟約40周年の節目を祝うべく、市にて「第10回土佐清水ジョン万祭り」の開催を予定しています。
また、今後もジョン万次郎のNHK大河ドラマ化実現に向けた取組や、ホイットフィールド船長とジョン万次郎の友情・功績を全国に発信する取組も強化し、友好の輪が国を越えて益々広がるよう更に努力してまいりますので、今後におきましても皆様の御支援、御協力をお願いいたします。
次に、令和7年11月15日から11月26日の間で開催されました東京デフリンピック2025に、混合1600メートルリレーの第1走者として本市から岡田泰尚さんが出場されました。初めての大舞台にもかかわらず、堂々とした走りを見せ、前回のブラジル大会のタイムを上回り6位の結果に貢献されました。
本市から、世界へ羽ばたく若者の力に感銘を受けるとともに、今後も岡田さんの更なる御活躍を期待いたします。
続いて、御寄贈の報告をいたします。
土佐清水ライオンズクラブ様から、子供が誕生した御家庭へ贈るバスタオル30枚を御寄贈いただきました。この場をお借りしまして、厚くお礼申し上げます。
それでは、御提案いたしました各案件につきまして、概要を御説明申し上げます。
議案第54号から議案第60号までは、令和7年度予算に係る補正予算案であります。
議案第54号一般会計補正予算(第3号)における主な内容としましては、令和6年度における各種事業の実績に基づいた国・県への返還金として、1,415万9千円、しみず幼稚園の公定価格の変更及び補助対象者増加に伴う増額として、1,448万4千円、集落営農推進に係る集落営農組織への補助として699万6千円、大岐の農産物等処理加工施設内のエアコン等の経年劣化に伴う修繕費として1,210万円、直近の寄附状況を踏まえたふるさと納税の寄附額を5億円と見込み、歳入及び積立金をそれぞれ1億5千万円、寄附に伴う返礼品代や返礼品送料他経費として7,170万円、市道大津南線叶崎1号橋外1橋橋梁撤去工事及び市道加久見以布利広畑線道路改良工事として8,057万7千円などを計上しております。
以上によりまして、歳入歳出それぞれ合計で4億2,516万8千円を補正計上しております。
特別会計では、全ての会計で、補正予算案を計上させていただきました。
議案第55号国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)、議案第56号介護保険特別会計補正予算(第1号)、議案第57号後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)、議案第58号再生可能エネルギー事業特別会計補正予算(第2号)、議案第59号特別養護老人ホームしおさい特別会計補正予算(第2号)、議案第60号水道事業会計補正予算(第1号)では、本年の人事院勧告に伴う、人件費の補正等の予算を計上しております。
議案第61号は、令和7年人事院勧告に基づき、国家公務員の給与改定が行われることから、本市においても国家公務員の給与改定に準じた給与改定等を行うため、条例の一部を改正するものであります。
議案第62号は、令和7年2月26日に発生した大船渡市林野火災を受けて、林野火災注意報や林野火災警報の的確な発令等によって林野火災予防の実効性を高めることが必要であるとして、消防庁からの火災予防条例(例)の一部改正に係る通達を受け、土佐清水市火災予防条例の一部を改正するものであります。
議案第63号は、令和8年4月1日から、きらら清水保育園と統合となる足摺岬保育園において、足摺岬保育園を廃園とし、保育所とは別の目的で活用するため、土佐清水市保育所条例の一部を改正するものであります。
議案第64号は、国の特定・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て施設等の運営に関する基準の一部改正に伴い、土佐清水市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正するものであります。
議案第65号は、国の家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、土佐清水市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正するものであります。
議案第66号及び議案第67号は、令和6年6月の子ども・子育て支援法等の一部改正により、新たな給付制度として「こども誰でも通園制度」が創設されたことに伴い、本市において、令和8年4月1日から事業開始に向け、必要となる設備や運営及び当該事業の運用に関する基準を定める条例を新たに制定するものであります。
議案第68号は、保育所等の職員による虐待に関する通報義務等、児童福祉法が一部改正されたことに伴い、土佐清水市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正するものであります。
議案第69号は、市分担金の徴収基準に新たに災害関連地域防災がけ崩れ対策事業を追加するため、土佐清水市分担金徴収条例の一部を改正するものであります。
議案第70号から議案第72号までは、市営住宅管理運営に関し、入居者の資格や入居の手続、修繕の費用の負担の在り方等について、基準の緩和等の改定を行うため、土佐清水市営住宅管理条例及び土佐清水市特定公共賃貸住宅管理条例並びに土佐清水市営改良住宅の設置及び管理に関する条例について、それぞれ所要の改正を行うものであります。
議案第73号は、四万十市及び宿毛市と土佐清水市との間で締結している定住自立圏の形成に関する協定の産業振興に関して、新食肉センターを核とする畜産振興と雇用の場の維持・拡大を追加することとして、「定住自立圏の形成に関する協定書の一部を変更する協定書」の締結に当たり、議会の議決に付すべき事件に関する条例第2条第5号の規定により、議会の議決を求めるものであります。
議案第74号は、社会体育施設の指定管理者、議案第75号は、あしずり港交流拠点施設の指定管理者の指定について、地方自治法第244条の2第6項の規定により、それぞれ議会の議決を求めるものであります。
議案第76号は、宿泊型多文化共生コミュニティ施設改修工事の建築主体工事において、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、当該工事請負契約金額を変更することについて、地方自治法第96条第1項第5号の規定により議会の議決を求めるものであります。
以上をもちまして、議案提出に当たっての私からの説明を終わります。
なお、詳細につきましては、所管課長から説明をいたしますので、何とぞ御審議の上、適切なる議決を賜りますようお願い申し上げます。
令和7年12月1日
土佐清水市長職務代理者
土佐清水市副市長 早川 聡
市長交際費
- 担当:土佐清水市 企画財政課 秘書係