如意輪観音は一般的に一面六臂の半跏像で、意の如くに願いをかなえる如意宝珠を持ち、法輪を転じて衆生の願いを聞き届ける観音と言われています。
下ノ加江光明寺の如意輪観音像は、檜材の寄木造りで、その像容は蓮華座の上で右膝を立て右手をその上に置き掌を垂れ、左手は掌を前にして下に垂らして接地の形をとっていますが、六臂の中で4つの手と持物は失われています。
面相は、眉と目がややつり上り顔に厳しさが感じられ、体を少しひねるようにした胴部と半跏の姿をとる膝とは、小像ながらもよく均整がとれています。
像本体内に応永33年(1426)の年記があり、また変化に富んだ複雑な衣文の彫刻等から室町時代の作と言われています。
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
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種別 | 有形(絵画・彫刻) |
指定年月日 | 昭和59年2月15日 |
指定番号 | No.75 |
所在地 | 土佐清水市下ノ加江字下船場241番1 |
所有者等 | 光明寺 |
形状 | 像高 42cm |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |