三崎香仏寺境内の加久見左近大夫の供養塔は、加久見香仏寺堂内に保存されている加久見左衛門大夫位牌と卒年月日が同一であり、同一人の供養塔と推測されます。正面は、阿弥陀の種字と夢庵貞昨大禅定門、右面に「文禄二年(1593)癸己天九月十日。高麗陣望皈(帰)朝フキ島ニ於死俗名嘉久見左近大夫」と刻まれています。
土佐一条氏滅亡後、以南の豪族たちは、長宗我部元親に恭順し、その所領は安堵されました。文禄の役(1592)で長宗我部元親の出兵の際、これに従ったのが加久見左衛門大夫です。彼は、同じ以南の豪族・大岐左京之介らとともに異国・朝鮮にて討死したと伝えられています。
本供養塔は傘卒塔婆と呼ばれ、近世初期に建立されたものと推測されます。また、この墓碑の北側に並ぶ三重石塔は、加久見氏先祖菩提の供養塔です。
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
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種別 | 有形(絵画・彫刻) |
指定年月日 | 昭和59年2月15日 |
指定番号 | No.82 |
所在地 | 土佐清水市三崎字防ノ木3044番 |
所有者等 | 三崎香仏寺 |
形状 | 墓碑 総高 180cm 碑高 96cm 碑幅 39cm 石塔 総高 180cm 墓石幅 46cm |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |