上野光照寺の木造阿弥陀如来像及び脇侍は、室町時代の作と言われ、阿弥陀如来像は檜材の寄木造り、脇侍は檜材の一木造りの来迎三尊として祀られているものです。
木造阿弥陀如来像は、玉眼彩色の像で上品下生の来迎印を結び、舟形雲文光背を背にして雲文六角台上の蓮華座に直立しており、面相はやや童顔風に作られ、頭髪は螺髪に結ばれる部分を清涼寺式釈迦像の如く縄文式に結びあげ、衣文の褶はやや少なくまとめられているものの、像全体としてつり合いはよいが、右手の指先を失い損傷が見られます。
両脇に前かがみの姿勢で立つ観音・勢至の脇侍も、同様に破損があり宝髪と両手も失われているなど三尊ともに彩色の剥落が進み劣化が著しい状態です。
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
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種別 | 有形(絵画・彫刻) |
指定年月日 | 昭和62年7月13日 |
指定番号 | No.85 |
所在地 | 土佐清水市上野字松ノ下タ1281番 |
所有者等 | 光照寺 |
形状 | 阿弥陀立像 77.0cm 両脇侍 観音像 39.5cm 勢至像 40.0cm |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |