爪白地区の覚夢寺阿弥陀堂の本尊阿弥陀如来像は、蓮華座に直立する檜材の寄木造りの彩色の像です。面相は面長で眼は玉眼、螺髪の頭部は幅広く肉髻は低く胴部は胸幅広で、ややいかり肩をして手は上品下生の来迎印を結んでいます。
この阿弥陀如来像のある阿弥陀堂と釈迦如来像のある釈迦堂は、東西に向かい合う形で建てられており、両堂の間に通ずる直線100mの道は、現世から極楽浄土に通ずる白道とされます。東の釈迦如来は、死者を浄土に遣る発遣釈迦とし、西の阿弥陀如来は、死者を浄土に来迎引接する迎接弥陀として祀られたと言われています。
このように遣迎二尊が祀られることは県下でも珍しく貴重なものです。なお、像の制作については一見して両像ともその作風・彫法は同じで室町時代のものと言われていますが、両像とも後補された彩色の為その品格を損じています。
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
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種別 | 有形(絵画・彫刻) |
指定年月日 | 昭和59年2月15日 |
指定番号 | No.78 |
所在地 | 土佐清水市爪白字下屋倉154番2 |
所有者等 | 覚夢寺 |
形状 | 像高 80.5cm |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |