十一面観音は、千手観音・如意輪観音などと同様に姿形を変える変化観音の一つで、本面の上に11の小面をつけています。
その小面は、菩薩面3面・瞋怒面3面・狗牙上出面3面・大笑面1面・阿弥陀の化仏1面から成っており、小面の配列には阿弥陀の化仏を除いた他の10面が3段になっています。
三崎香仏寺の十一面観音像は秘仏として伝えられて来たもので、右手を伸ばし左手に蓮華を持って蓮華座に立つ二臂の立像です。室町時代の作と推定されており、胴体は一木彫で小面はすべて植付けられ、左肩より右脇下に斜めに条帛をかけ、胸に胸飾りと瓔珞をつけ、透し彫りの舟形光背を背にして立つ像容は、華麗な三重の蓮華座と相まって非常に美しく壮厳です。
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
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種別 | 有形(絵画・彫刻) |
指定年月日 | 昭和39年7月15日 |
指定番号 | No.22 |
所在地 | 土佐清水市三崎字防ノ木3044番 |
所有者等 | 三崎香仏寺 |
形状 | 像高 86cm |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |