鏡月とは、今村楽が撰した「鏡月玉光」の法号で、自ら墓に刻むよう託した名と言われています。
今村楽は、明和2年(1765)高知城下水通町(現在の高知市)生まれの万葉歌人で、寛政11年(1799)上京し国学や万葉集の研究を行うものの、同僚の公金費消の罪に連座して名字帯刀を剥奪され、四万十川以西に追放された後、渭南の地に歌を残し文化の足跡を留めて、文化7年(1810)46歳で大浜の地に没したと言われています。
この墓は、中浜地区から大浜地区に越える中間地点の市道脇墓地の一隅にあり、墓石には、表面に「鏡月大人墓」、裏面に銘文が刻まれており、今村楽自筆の文字と言われています。なお墓碑の建立が記された銘文には、「弘化丁未年(1847)同族醵銭建碑(醵銭:金銭を出し合うこと)とあります。
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
---|---|
種別 | 有形(絵画・彫刻) |
指定年月日 | 昭和59年2月15日 |
指定番号 | No.72 |
所在地 | 土佐清水市中浜字西芝ノ内駄馬159番 |
所有者等 | 今村家 |
形状 | 全高 103cm(うち基壇高11cm 碑石) 幅 67cm 奥行 38.5cm |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |